行政書士資格者として、後輩である行政書士さんへの助言です。馬鹿な意見と思われるようでしたら、途中で読まずに済ませて下さい。よろしくお願いします。
東京都行政書士会中野支部のオフィシャルサイトに掲載された「行政書士と弁護士等」という記事について、昨日にメールからの情報で知った次第です。
https://www.evernote.com/shard/s20/sh/2004e084-e311-4e11-be8f-a945e157d4c6/cb7cf694151443ae3f6aa1e56534e922
この掲載はすでに削除されているもようですが、たしかに士業がお互いに尊重し合い、この国の発展に資する立場からも大いに問題あり、と思いました。
ある士業さんのサイトでは、個人の意見として、<「行政書士と弁護士等」の「等」でくくられてしまったのが,税理士と司法書士。行政書士にとってみれば,税理士も司法書士も「等」で済ますくらいのちっぽけな存在ということなのでしょうか。>と投げかけられていましたが、等、という分類はわたしもいささか不穏当に過ぎるように思います。
また、<他の士業に対する敬意や配慮のない一文を書くことによって,弁護士,税理士,司法書士を怒らせ,あきれさせ,行政書士が信頼に値しない士業だという認識を持たせることを目的としたのであれば,すばらしい成功を収めたといえますが…。>ともありましたが、決して、行政書士の総意を中野支部がしたわけでもないでしょうから、その点は寛容にとらえたいものです。
弁護士は弁護士法1条1項において、弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とします。
弁護士は、この使命にもとづいて誠実に職務を行います。と誓約し、それぞれの立場で基本的人権を擁護するという部分と、社会正義を実現する部分との整合性を求めているものと思います。確かに、感覚的には、悪い奴の味方をしている、と感じるのも理解出来る場面も多くあります。訴訟の場では本当に顕著です!
しかし、彼らも営利で1事業者でもありますから、そこは堪えて戦う以外ないのですが。
更に、<会計法務を名乗っている行政書士事務所もあるようですが,行政書士にとっての「簿記」代行は,行政書士なら誰でもできるというくらいのレベルにあるのでしょうか? 行政書士試験では,特段,簿記の知識は問われていないようですが…。個人的に日商簿記1級を持っていたりするのかもしれませんが,それは行政書士という資格を取る上で問われていないのですから,「士業」全体の問題ではありません。であるのに,会計について税理士より適任というような書き方はミスリードです。>この点では、本来一般の法人でも、「専門職の依頼を受けた会計の記帳」であれば、過去も目的適格性での問題はありませんでした。
会計法務、または法務会計という表現自体は、過去わたしも使用した覚えがあります。ただし、弁護士、税理士が後方に控えている必要があると思います。単に、記帳代行であれば、特段法的制限はないもようですが、それでも税理士のサポートは必須でしょう。
更に、「法務」とは本来は、企業の事業運営に伴って発生する法的な問題に対応する業務です。趣旨としても「法律事務」を指す意味合いとは異なると考えますがいかがでしょうか。
「街の法律家」という表現については、わたし自身は行政書士登録時には使用しませんでした。140万円までの訴額は司法書士も代理出来ますから、街の相談にの範囲がその程度の額が多い事実からも、司法書士は「街の法律家」と言って差し支えないと考えます。更に、その司法書士には顧問弁護士が控えているなら、地裁になっても対応が確実ですから、まさに「街の法律家」と言えるでしょう。
多くの行政書士さんとやりとりする中で感じるのですが、多くの行政書士は懸命に頑張っていると思います。ただ、なんでもやっていい!わけではありませんし、結果的に、依頼人に不利益をもたらしてなりませんので、よきアドヴァイザーを見いだして、すすむべきと心からお勧めをします!
一番、身近なのは司法書士と思いますし、顧問弁護士、税理士をすでに抱えている司法書士もおられますから、ぜひ相談されてはいかがでしょうか。
なお、当事務所では、秋までに行政書士事務所を併設する方向でおります。あくまでも独立した行政書士事務所となりますが、設備は完備していますので、ぜひご検討下さい。(出来ましたら、女性行政書士さんが希望ですが、もしご希望があれば、メールからご相談下さい。)
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