ネットも リアルでも 無料相談が多いのですが!
無料相談と一括りにしても行政が主催する無料相談会もあれば、士業個々が開いている無料相談会もあります。
それら無料相談についていつも感じることは、相談に来られる皆様が求めているものと、相談をお受けする側が無料相談の範囲で提供しようとしているものが明らかにミスマッチを起こしている事例が意外と多いことです。
■無料相談では、受ける側の意図と個性が出ます。
無料相談と一口に言っても様々なものがあります。有料相談への誘引や受任だけを目的としたものも多く存在します!
相談者が持ち込む個々のトラブルに対して、その相談を聴く側がほとんど無知であるケースは決して珍しくないものです。
また、法律をどのように解釈するかは、個人個人によって相当に異なる部分が大きいと言えます。
通常、法律の解釈をするに際は、過去の判例を元に事案の検討をしていくもの。
過去の判例を元にしているのであれば大きな差は出ないと思われるかも知れないのですが、弁護士の場合、独自の解釈が許されている為に、その個人個人によって判断が分かれることも多いのです。
■内科医、外科医、耳鼻科医…法律家に区分けはあるか?
医師には一応はそれぞれのの専門分野というものがあるのですが、士業では「司法書士」「弁護士」「税理士」「社会保険労務士」…などといった資格があるのみです。
それぞれ得手不得手が必ずあるものです。
無料法律相談に出かけて行った際、相談を聴いてくれた士業がご自分の相談内容について詳しい士業であればいうことはないのですが、多くの相談会ではそうはならないケースが多いものです。
■無料法律相談を過信しない。
無料相談には「個性」が出るものです。
トラブル解決に向けた交渉や裁判は状況に応じて変化するものですから、無料法律相談に出かけていくと何でも問題解決ができるというものではなく、過信は禁物です。
その為、弊所の場合でも、司法書士として考えた上で、顧問弁護士との調整を行っています。