社労士に職歴情報漏洩、ハローワーク課長ら逮捕
職務上知り得た個人の職歴情報を社会保険労務士に漏らしたとして、福岡県警は6日、福岡労働局「ハローワーク福岡東」雇用保険適用課長(59)と、「ハローワーク福岡西」元非常勤職員(58)の両容疑者を国家公務員法違反(守秘義務違反)容疑で逮捕した。
社会保険労務士(59)も同法違反( 唆 し)容疑で逮捕した。
発表によると、課長と元非常勤職員は社会保険労務士の依頼を受け、2014年6月頃~11月頃、ハローワーク福岡西で社会保険労務士に県内外の男 女9人分の職歴など雇用保険被保険者情報を数回にわたって漏らした疑い。
課長は同年12月頃にも、ハローワーク福岡東で女性1人分の情報を漏らした疑い。 県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、課長は元非常勤職員のかつての上司で、2人は社会保険労務士と業務を通じて面識があった。
社会保険労務士は社労士事務所や、中小企業の雇用保険の事務処理を代行する労働保険事務組合を運営していた。
福岡労働局によると、漏えいは内部調査で発覚し、15年8月、県警に告発。2人は当時、全国約4000万人分の被保険者情報を閲覧できる立場だったという。